試合会場に着くと、子どもたちの荷物を何気なく見ています。
バッグがきれいだから偉い。
散らかっているからダメ。
そんな単純な話ではありません。
実は荷物には、その子の「準備力」が表れます。
試合当日になって慌ててシューズを探す。
すね当てがない。
飲み物を忘れる。
ユニフォームが入っていない。
こうしたことは、プレーとは関係ないように思われるかもしれません。
大きく関係していると考えています。
試合は、ボールを蹴る前から始まっています。
準備をする。
確認をする。
忘れ物がないか見直す。
この積み重ねが、試合中の判断にもつながっていきます。
ピッチの中でも同じです。
周りを確認する選手。
次のプレーを予測する選手。
仲間の状況を把握する選手。
こうした選手は、普段から「準備する習慣」が身についていることが多いのです。
反対に、いつもギリギリで行動する子は、プレーも慌てる場面が少なくありません。
もちろん、一度忘れ物をしたからといって、その子を評価することはありません。
大切なのは、その経験から何を学ぶかです。
「次は前日に準備しよう。」
「帰ったらすぐバッグを片付けよう。」
そう考えられるようになれば、それは立派な成長です。
フットサルは技術を学ぶ場所ですが、それだけではありません。
自分で準備をする。
自分で確認をする。
自分で責任を持つ。
そんな力も、少しずつ身につけてほしいと思っています。
将来、社会に出たときに信頼される人は、特別な才能を持った人だけではありません。
「この人に任せれば大丈夫。」
そう思われる人です。
その土台は、子どもの頃の小さな習慣から育っていきます。
練習、試合前の荷物を見ています。
バッグの中には、フットサル道具だけではなく、その子の成長へのヒントが詰まっているからです。